古き良き時代のパリを学べる?タイムスリップできる映画「Midnight in Paris」
今回は、お勧めの映画を1本ご紹介!きっと一度は思い描く「憧れ」のパリに浸っていられるウディ・アレン監督の作品、「ミッドナイト・イン・パリ」です。
1. 映画「Midnight in Paris」
婚約を交わしているカリフォルニアのカップル、ギルとイネスはイネスの裕福な両親とともにパリを訪れます。ギルは小説の執筆を目指しているライターです。パリでのある夜、ギルが一人で街をふらついていると、12時過ぎるころクラシックな車がとまり、突然1920年代風の格好をした男女がギルを誘います。そのままついていくとそこは、何と1920年に活躍したフランスの芸術家、ジャンコクトーのパーティーでした。つまりギルは、ギルが憧れて止まない1920年代にタイムスリップしたのです。その日からギルのへんてこで、素敵なパリの12時が始まります。
2.「Midnight in Paris」の魅力・注目ポイントは?
まずこの映画の最大の魅力は、パリを愛して止まなかった多くの歴史的な作家や芸術家がわんさか出で来るところです!大部分は、フランス人作家や芸術家ではなく、他国からパリに集まり修行をした外国人作家や芸術家です。あまり文学や美術に詳しくない人でも一度は聞いたことがあるような有名人ばかりが登場します。ヘミング・ウェイやダリなどパリに住み着きパリを愛した芸術家たちです。その点が、主人公や映画を見ている者に、「やっぱり憧れのパリ」と思わせます。
次に注目したいのが、フランス人の俳優・女優人です。博物館の案内役には歌手で元スーパーモデルのサルコジ元大統領の夫人、カーラ・ブルーニ、1920年代の世界でギルが出会う女性には、フランス人女優のマリオン・コティヤール、探偵役にはフランスの人気コメデイアンのガッド・エルマレ・・・などフランス留学をすれば一度はテレビで見るような有名人がちょい役で出ています。
ギルが現実世界の婚約者とは別に、1920年の世界のマリオン・コティヤール扮するアドリアナに恋をしてしまい、悩んだ末、カーラ・ブルーニ扮する美術間の案内人に「一度に二人の女性を愛することができると思う?」と聞いた際、「ええ、どちらとも愛せるけど、別の愛し方で愛せばいい。」と答えるシーンはとてもフランス的で、思わず笑ってしまうシーンですね。
3. 改めて振り返る「Midnight in Paris」の魅力
この映画は、フランスの芸術にも触れることができる一方、ところどころに散りばめられたフランスらしさ、パリらしさを感じることができます。映画の中のメイン言語は英語ですが、フランス人女優、俳優たちがフランス語を話すシーンは、しっかりとフランス語訛りの英語で、フランス留学しフランス語に慣れている人なら逆に心地く感じる、フランス訛りの英語ではないでしょうか?