「パリ症候群」って何?理想と現実とのギャップに要注意!
初めてパリを訪れて、「えっ!パリってこんな感じなの?」とショックを受けた方もいるかもしれません。実はこの「パリのイメージと実態のギャップ」というのがパリ症候群というものを引き起こすといわれています。
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◇ 「パリ症候群」の概要
イギリスの雑誌で紹介されたこのワード「パリ症候群(英:Paris Syndrome、仏:Syndrome de Paris)」は、カルチャーショックによる鬱病の一種で特に20代から30代の日本人女性がかかるといわれています。憧れのパリ、ヨーロッパの街並みとおしゃれなフランス人、かわいい雑貨とかわいいお菓子!というパリの素敵なパリのイメージを持って留学したものの、実際は全然違う!というショックを受けてフランスでの生活に適応できなるという症状です。
◇ 実際、どうなのでしょう
実際、パリの日本人旅行者に話を聞くと多くの方が「思ったより汚くてがっかりした。」という意見をよく聞きます。パリは移民の方が多い街です。街を歩けば昔植民地だったアフリカの国々からたくさんの移民系フランス人のかたなどもいらっしゃり、パリの郊外では道路でお祈りをしているイスラム教徒の方や、ユダヤ教徒の方が多いエリアなどもあります。とくにパリは、他の世界の移民の多い国や都市(カナダやニューヨーク)と比べても、それぞれの宗教色が強く、移民系の方がコミュニティを作る傾向が強いといわれます。
その他にも、パリ症候群になる理由で多いのが「街が汚い」ということです。ゴミ、煙草の吸殻、犬の糞など何でもかんでも道路に投げ捨てます。毎朝清掃車がパリ中を走っているのでそれで片付く、と思っているのでしょうか・・・。また、パリは縦列駐車が非常に多く車を除いて素敵なパリの風景写真を撮ろうとするのは大変困難です!ラインにもよりますが、メトロの中は日本のようにあまり清潔ではありません。落書きやゴミが散らばっていることも多く、ねずみなども。薄暗いので日本と比べるとちょっと落胆してしまうかもしれません。
◇ でも、落胆するのは早い!
しかし、蒸気に上げた外国人の多さは本当は「パリの素敵なところ」なのです。これだけの異文化が存在する中、それでもパリはその歴史を守り、なおかつ多文化まで融合させているのです。フランス文化も感じると同時に、アラブ、インド、トルコ、アフリカの文化も一緒に楽しめるなんて一石二鳥です!私の中のパリの印象は「中世ヨーロッパのお洒落で優雅な街」というよりも「異文化が混在する活気と歴史があふれる街」というイメージです。
街が汚いのは確かに否めないところではありますが…でも、ここで最初に知識をつけていけば大丈夫です!「あぁ!これがフランス留学センターのサイトで書いてあったことかぁ!」と発見できて逆に楽しくなるかもしれません!
まとめ
日本でのパリイメージはあまりにも美化されていて、そのままのイメージでパリへ留学されると確かにギャップを感じるかもしれません。しかしそのギャップ、本物のパリをその目で見るあなたは本当のパリを知っている、本当のパリを生きているということです。他の誰もが知らない本物のパリでの生き方を経験すれば、ヘミングウェイが言うように「そのパリは一生あなたについて回る」でしょう。