フランス語学試験
DELF・DALF
Examens du français
フランス語学試験DELF・DALF
DELF(Diplôme d’études en langue française)・DALF(Diplôme approfondi de langue française)はデルフ・ダルフと呼ばれるフランス語能力を測る資格試験です。資格は一生もので有効期限はありません。日本のフランス語検定は日本国内でしか有効でないのに対し、こちらのDELF・DALFは国際的に有効なフランス語資格試験です。フランス国民教育省とフランス高等教育省が、CEIP教育研究国際センターと一緒になって行っているもので、外国人がフランス社会で労働する際や、高等教育機関に入学する際にみられるフランス語力の基準になっています。レベルはDELFがA1 A2 B1 B2の4レベル、DALFがC1 C2の2レベルに別れています。DELF デルフ
◇A1レベル
入門の学習事項を評価します。言語使用のいわゆる「発見の」段階にある初歩のレベルにあたります。この段階の学習者は簡単なやりとりが可能で、自分や、身近な物事について話すことができます。試験項目 | 試験内容 | 試験時間 | 得点 |
---|---|---|---|
聴解 | 録音された日常生活の事柄に関する3、4つの短いテキストを聞き、質問に答える(聞き取り回数:2回)。聞き取り時間:各テキスト最長5分 | 約25分 | 25点満点 |
読解 | 日常生活の事柄に関する3、4つの短いテキストを読み質問に答える。 | 30分 | 25点満点 |
文書作成 2つの短い文書 |
友人への手紙やメッセージを作成する。 – 個人的な出来事や経験を記述する – 招待状、お礼状、お詫び、依頼、案内、お祝いの手紙などを書く |
45分 | 25点満点 |
口頭表現 | 試験は以下の3部で構成される: – 面接官の質問に答える – 情報を交換する – 状況を設定して会話を展開する |
準備10分 面接6-8分 |
25点満点 |
筆記試験時間合計:1時間20分
●100点満点
●合格最低点:100点中50点
●各試験に必要な最低得点:25点中5点
◇A2レベル
A1レベルと同様の射程に立ちながら、社会における行為者とみなされる初歩の使用者の言語能力を評価します。受験者は日常生活に関わる簡単な課題を実行できます。丁寧表現を用いたり、もっとも日常的なやり取りを交わすことができます。試験項目 | 試験内容 | 試験時間 | 得点 |
---|---|---|---|
聴解 | 録音された日常生活の事柄に関する3、4つの短いテキストを聞き、質問に答える(聞き取り回数:2回)。聞き取り時間:各テキスト最長5分 | 約25分 | 25点満点 |
読解 | 日常生活の事柄に関する3、4つの短いテキストを読み質問に答える。 | 30分 | 25点満点 |
文書作成 2つの短い文書 |
友人への手紙やメッセージを作成する。 – 個人的な出来事や経験を記述する – 招待状、お礼状、お詫び、依頼、案内、お祝いの手紙などを書く |
45分 | 25点満点 |
口頭表現 | 試験は以下の3部で構成される: – 面接官の質問に答える – 情報を交換する – 状況を設定して会話を展開する |
準備10分 面接6-8分 |
25点満点 |
筆記試験時間合計:1時間40分
●100点満点
●合格最低点:100点中50点
●各試験に必要な最低得点:25点中5点
◇B1レベル
使用者は自立可能になります。やりとりを維持すること、議論を理解、継続し、自分の見解や意見を述べることができます。日常生活の予期せぬ状況にも対処できます。試験項目 | 試験内容 | 試験時間 | 得点 |
---|---|---|---|
聴解 | 録音された3つのテキストを聞き、質問に答える(聞き取り回数:2回)聞き取り時間:各テキスト最長5分 | 約25分 | 25点満点 |
読解 | 問に回答: – 与えられた課題に対して有用な情報を取り出す。 – 一般的なテーマに関するテキストの内容を分析する。 |
35分 | 25点満点 |
文書作成 | 一般的なテーマ(エッセィ、手紙、新聞記事等)に関して個人的見解を表現する。 | 45分 | 25点満点 |
口頭表現 | 試験は以下の3部で構成: – 面接官の質問に答える – 面接官とのやりとり – 与えられたテキストに対する見解の表現 |
準備10分 面接15分 |
25点満点 |
筆記試験時間合計:1時間45分
●100点満点
●合格最低点:100点中50点
●各試験に必要な最低得点:25点中5点
◇B2レベル
使用者はさらに自立の度合いを増し、自分の意見を主張するために筋道の通った議論の流れを作ることができ、自分の見解を展開し、交渉することができます。このレベルの受験者は、社交的な談話の中で流暢に会話を交わし、自分の間違いを自分で修正することができるようになっています。フランス人と一緒にフランス語を使用する仕事に就く際、最低このB2レベル以上が求められます。このレベルから、合格するのが難しくなってくるのでしっかり対策しましょう。
試験項目 | 試験内容 | 試験時間 | 得点 |
---|---|---|---|
聴解 | 録音された2つのテキストを聞き、質問に答える。 – インタビュー、ニュース番組等(聞き取り回数:1回) – 解説、講演、スピーチ、ドキュメンタリー番組、ラジオ・テレビ放送(聞き取り回数:2回)聞き取り時間:最長8分 |
約25分 | 25点満点 |
読解 | 2つのテキストを読み質問に回答: – フランスもしくはフランス語圏に関する情報提供が目的のテキスト – ある主題について論説しているテキスト |
30分 | 25点満点 |
文書作成 | 自分の見解を論証する(討論・公式文書・論評を参照して)。 | 45分 | 25点満点 |
口頭表現 | 与えられた短いテキストに関する見解の提示・論証 | 準備10分 面接6-8分 |
25点満点 |
筆記試験時間合計:2時間30分
●100点満点
●合格最低点:100点中50点
●各試験に必要な最低得点:25点中5点
DALF ダルフ
デルフのもうワンランク上の資格です。大学へ編入する先はこの、DELFC1を持っていれば入学時に行われるフランス語試験を免除してもらえます。C1、C2はアカデミック、もしくはプロフェッショナルなレベルのフランス語力が求められまれるため1回で合格する留学生は稀です。出題されるテーマも、科学、社会、文化、政治など様々な分野から出題されるため、1つの分野のボキャブラリーを増やすことよりも総合的にアカデミックなボキャブラリーを付け、尚且つ論理的に作文・面接が出来ように訓練しましょう。「フランス語が話せる」程度では合格は困難です。
◇C1レベル
使用者は自主的に言語を運用できます。流暢で自然なコミュニケーションを成立させることが可能です。豊富な語彙があり、自分の意見を伝える際に適切な表現を選択できます。明瞭で構成の整った話を滑らかに発し、様々な構文に習熟した使用者であることが見て取れます。試験項目 | 試験内容 | 試験時間 | 得点 |
---|---|---|---|
聴解 | 録音された複数のテキストを聞き、質問に答える。 – インタビュー、講義、講演といった8分程度の長いテキスト(聞き取り回数:2回) – ニュースダイジェスト、世論調査、コマーシャルといった、ラジオ放送された複数の短いテキスト(聞き取り回数:1回) 聞き取り時間:各テキスト最長10分 |
約40分 | 25点満点 |
読解 | 文学やジャーナリズムといった、1500から2000語の思想文を読み、質問に答える。 | 50分 | 25点満点 |
文書作成 | 試験は以下の2部で構成される: – 合計1000字程度の複数のテキストについての総論の作成 – テキストの内容についての論述的エッセィ 受験者はあらかじめ文芸・人文科学あるいは科学から1つの分野を選択する。 |
150分 | 25点満点 |
口頭表現 | 複数のテキストについての発表と、面接官との討論. 受験者はあらかじめ文芸・人文科学あるいは科学から1つの分野を選択する。 |
準備60分 面接30分 |
25点満点 |
筆記試験時間合計:4時間
●100点満点
●合格最低点:100点中50点
●各試験に必要な最低得点:25点中5点
◇C2レベル
言語への熟練が、表現の正確さや適切さ、流暢さに現われます。受験者は学術的な、あるいは高度な課題を実現することができます。試験項目 | 試験内容 | 試験時間 | 得点 |
---|---|---|---|
聴解・口頭表現 | 試験は以下の3部で構成される: – 音声資料の内容の要約(聞き取り回数:2回) – 資料が取り上げている問題について、自分の見解を展開する – 面接官との討論 受験者はあらかじめ文芸・人文科学あるいは科学から1つの分野を選択する。 |
準備60分 試験30分 |
50点満点 |
読解・文書作成 | 2000語程度の一連の資料から、記事、社説、報告書、演説などの、構成の整った文書を作成する。 受験者はあらかじめ文芸・人文科学あるいは科学から1つの分野を選択する。 |
210分 | 50点満点 |
筆記試験時間合計:3時間30分
100点満点
合格最低点:100点中50点
各試験に必要な最低得点:50点中10点
どこで受験できるの?
DELFは世界164カ国、1000センターもの受験会場を持っています。日本国内でもアリアンスフランセーズや、日仏学院、日仏学館などの施設受験可能です。フランス留学中にももちろん受験することができます。パリであれば以下3会場で受験可能です。●Alliance Française de Paris
●Courd de Civilisation Française de la Sorbonne
●Université Paris Sorbonne Nouvelle
受験料金
こちらは日本での受験料です!フランスでの受験料はセンターごとに異なり、事前に掲載されていないため問い合わせてください。A1 : 10.000 円
A2 : 10.000 円
B1 : 12.000 円
B2 : 12.000 円
C1 : 14.000 円
C2 : 14.000 円
出願方法(日本の場合)
フランスで出願する場合はセンターによって異なりますので、お問い合わせください!■ 願書に必要事項をご記入ください 。(DELF・DALFのHPからダウンロードできます。)
■ パスポートあるいは身分証明のコピーをご用意ください。
■ ご出願後の試験レベル変更はお受けできません。
■ 上記の書類を受験ご希望の試験センターへご持参ください。
■ 試験センターで受験料をお支払いください。
■ 出願受付期間にご注意ください!出願締め切り後の出願は認められません。
出願に際しての注意
■ 受験の出願すると12桁の受験番号が発行されます。この受験番号によってすべての試験記録が管理されます。世界各国同受験番号で受験していただけ ます。試験当日の欠席や合否にかかわらず、一度でも出願されたことがある方は、すでにお持ちの受験番号でご出願ください。尚、受験番号を紛失された方は、 DELF・DALF試験管理センターへお問い合わせください。■ 複数の試験を併願する場合、異なる試験センターでの受験はできません。
■ 一度納入された受験料は理由のいかんにかかわらず返金できませんのでご了承ください。
■ 住所等の変更がある場合は、メールもしくはファックスでDELF・DALF試験管理センターへご連絡ください。
■ アンスティチュ・フランセ東京・横浜では、定員に達し次第出願を締め切らせていただきます。 またこの2校を除くいくつかの試験センターでは、ご希望の方には銀行振込・願書郵送での出願もお受けできる場合があります。事前に必ず、受験ご希望の試験 センターへご相談ください。
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