パリ電動キックボードの乗り方
Torotinette à Paris
パリ電動キックボードの乗り方
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パリでは日本よりも先にエコブームが来ました。一番初めはVelib(ヴェリブ)というレンタル自転車が登場し、市内にいくつものヴェリブの駐輪場が設置され地下鉄や車よりも便利でエコな交通手段として利用されてきました。そして近年では、さらに実用性があり、経費が掛からない交通手段として電動キックボード、trottinette(トロティネット)が市民の足として利用されています。
使い方
電動キックボードレンタル会社は民間企業となっており、代表されるものは「LIME」「BIRD」「BLOT」の3つです。どれも異なる会社ですが、使い方は同じで、まずスマホにアプリをダウンロードします。アプリ内に電話番号かSNSアカウントと紐づけた個人情報を登録、そしてその際にクレジットカード情報も登録します。アプリは英語のみですが、簡単に登録可能です。はじめに10EUR~のチャージ料金選択が出てくるため、希望を選びます。チャージがなくなったら自動的にチャージされるようにしておくかどうかも同時に表示されるため、希望を選択します。-
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登録を行う際に、電動キックボードの使用上注意が表示されます。自動車道を通行すること、ヘルメットを着用すること、使用後は歩道か、車などの邪魔にならない場所に留めることなどです。同意しなけれは先に進めないため、そのまま同意します。登録が完了すると、アプリ上で近くに留めてあるキックボートの位置情報マップが表示されます。表示されているアイコンをタップするとそれぞれのキックボードのバッテリー残量などの詳細が確認できるため、好きなものを選び、実際にその場所まで移動、キックボードを見つけます。キックボードのハンドルバーの部分にQRコードが貼ってあるため、そちらのコードを、スマホのアプリ上で「SCAN TO RINE」のボタンを押して読み込ませます。そうしますと、キックボードが光って解除され、使用できる状態になります。
なお、もし、地図上で表示されている場所まで行ってもキックボードが見つからない時は、スマホのアプリで「RING」というボタンを押すと、キックボード本体が音を鳴らしてくれます。
走り方
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実際に電動キックボードに乗って走る際は、バイクのようにグリップをひねるのではなく、右親指でグリップ近くのレバーを押すことで動きます。完全に停止している状態からの発進の場合は、ボードを少し蹴りだすと動きやすいです。ブレーキは左グリップにあります。結構な速度が出るため、はじめはゆっくり使うことをお勧めします。使用後は足を置くボードの上部に留め具がついているので、それを立てて駐輪します。駐輪場があるわけではないので、どこにでも留めることはできますが、歩行者や車の邪魔にならないような場所に留めるのがマナーです。ロック解除の時と同じように、スマホのアプリ上で、「SCAN TO LOCK」を押してORコードを読み込ませると、キックボードは消灯しロックがかかります。これで返却完了です。
料金
乗車料金は距離ではなく時間で計算されます。まずロック解除に1EUR、そしてその後1分毎に0.15EURかかります。地下鉄に1回乗るのに、1.90EURですので、学校までの通学に使う場合などは、価格としては地下鉄のほうがお安くつくことが多いですね。電動キックボードtrottinetteの特徴
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乗り捨て可能
先のレンタル自転車ヴェリブの場合、使い終わったら市内の各所に自転車を駐輪するための駐輪場に戻す必要がありました。しかし電動キックボードの場合、マナーさえ守れば、どこにでも乗り捨てることができるのでとても便利です。
ストライキの時でも利用できる
パリでは頻繁にストライキが起こります。ストライキの際は地下鉄やバスが止まることもあり、通学にも大きな影響が出てしまいます。そんな時でも、電動キックボートならストライキの影響を受けず、また漕がなくてもいいので、自転車よりも楽に移動ができるため大変便利です。盗難防止のGPS機能内蔵
各キックボードにはGPSが内蔵されているため、管理会社によって位置情報を管理されています。もちろん地図上で近くにキックボートがあるかどうかを確認するためでもありますが、施錠ができる駐輪場がないために位置情報は盗難防止にも役立っています。電動キックボートの留意点
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歩道を走ってはいけません
電動キックボートは時速25kmほどと自転車と同じくらいの速さが出ます。自転車の場合はある程度自分でコントロールが効きますが、電動キックボートは自転車よりもどちらかというとスクーターのような感覚で、高速の場合はすぐには停止できないこともあります。本来は歩道は走ってはいけませんが、多くの人がそのルールを守らずに利用しています。
歩行者や車の邪魔にならない場所に駐輪しなくてはいけません
乗り捨てができるというメリットから、歩道の真ん中に留めたり、自分の家の敷地内に持ち込んでキープしているようなケースが問題になっています。街の至る所にキックボートが留められていて、守られているパリの美しい景観が損なわれているという声も上がっています。二人乗りはいけません
パリの街中では若い人がキックボートに二人乗りをして走っているのをよく目にしますが、本来は電動キックボートは二人乗りを禁止しています。日本にはない電動キックボード、torotinetteはパリならではの乗り物です。ルールを守って使えば大変便利で、観光にも最適ですので、是非チャレンジしてみましょう。
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